世相を風刺した「全国かかし祭」山形・上山市 | 三太・ケンチク・日記

世相を風刺した「全国かかし祭」山形・上山市

ギター侍かかし

世相を風刺したかかしで面白さを競う「かみのやま温泉全国かかし祭」が山形県上山市で19日まで開かれている。今年は愛知万博のマスコットや立ち上がるレッサーパンダの風太君のほか、総選挙を意識して、郵政民営化について書かれた立て看板を“斬(き)る”「ギター侍かかし」など約250体が並んだ。会場には、日中韓のかかし文化の違いに関心があるという韓国テレビ局のスタッフの姿も。韓国でかかしは天と人との仲介者を意味するという。かかしが日韓友好の懸け橋となるか。
毎日新聞:9月12日


世相を反映するバラエティーに富んだかかしが並ぶ会場

上山の秋の恒例イベント、第35回かみのやま温泉全国かかし祭はきょう10日、上山市の月岡公園で開幕する。9日には現地で審査会が開かれ、入賞作品を選んだ。全国かかし祭には毎年、伝統的な一本足のかかしに加え、話題の人社会風刺をテーマにした作品が数多く出品され、多くの観光客でにぎわう。地域文化の発展に貢献したとして、先ごろ、サントリー文化財団(佐治信忠理事長)のサントリー地域文化賞を受賞した。



今年は一般老人クラブ子供の3部門に県内外から96件248体の出品があった。宇宙飛行士野口聡一さん、東北楽天ゴールデンイーグルス、愛知万博のほか、郵政民営化について訴える口上など、時の話題や世相を反映するテーマがそろった。新潟県から訪れた農業河内宮助さん(55)、美代子さん(49)夫妻は「一本足が懐かしい。童心に帰るようだ」と話していた。19日までの期間中、市内には「街角かかし」が飾られ、国際下駄(げた)飛ばし選手権など多彩なイベントが繰り広げられる。審査はユーモア性創造性などを基準に地元関係者ら14人が行った。各部門の最高賞は、一般が古窯(上山市)、老人クラブが蔵王長寿園(同)、子供が南山形小5年(山形市)に決まった。
山形新聞:9月10日



上山市は、風光明媚、明治時代に「日本奥地紀行」を著したイギリスの旅行家イザベラ・バードも賞賛したとか!いや、またまた日本一ですね、今度は「全国かかし祭」ときましたよ。県立の農業高校での学校祭でクラス対抗のコンクールを実施したのが始まりとか。35回と言うから、35年も続いているんですね。なんとなんと、第27回「サントリー地域文化賞」を受賞しちゃったんですね。凄いですね。笑っちゃうのは、「国際下駄飛ばし選手権」も行われたということです。最近はやたらと「地方」が元気ですね。しかも行うイベントそのものがしっかりと「風刺」が効いています。主催者側も、参加者も、見る人たちも、皆さん楽しくやっています。三位一体、これこそ「町おこし」の成功例ですね。是非とも見てみたいものです。


過去の記事:

この記事とはほとんど関係ありませんが、「イザベラ・バード」が出たので、勝手に関連づけて、中島京子の「イトウの恋」 をリンクしておきます。